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第59-1話深夜の待ち合わせ

   ◇ ◇ ◇  日付を跨いだ真夜中。  俺は気だるい体を起こしてケイロのベッドを抜け出す。  まったく起きる気配のないケイロを見下ろして、安堵しながらも複雑な気分になる。  昼間は学校生活を送りながら、マイラットと百彩の輝石の捜索。  夕方以降は自分の世界に戻って用事をこなす日々をコイツは送っている。  なかなかハードな生活だ。その上、俺を定期的に――ってか、最近は三日も空けない――抱き潰しているんだから、見た目によらず本当にタフだと思う。でもコイツだって生身の人間だ。疲れ果てれば深く眠ってしまう。分かっていて、俺は狙ってケイロの負担を大きくした。  ……本当に悪いな、ケイロ。  あとで延々と説教コースでもお仕置きコースでも受け入れるから、ちょっと行ってくるな。  枕に沈んでも崩れない端正な横顔に小さくキスしてから、脱ぎ散らかった俺のパジャマを回収し、自分の部屋へと戻った。  もしかしたら寝たフリをして、ケイロは俺の動向をうかがっているかもしれない。  慎重に事を運ぼうと思い、俺はすぐに実行せず、一旦自分のベッドへ潜り込んで目を閉じる。  時間が経ってから再び起き上がり、俺は足音を忍ばせながら着替えを持って部屋を出る。  階段を下りてトイレに入ったら素早く着替えて、足早に家を出ていく。  自宅と百谷家、ふたつの家からそこそこ距離が離れた所から、俺は徐々に加速して深夜の町中を走り出した。

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