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第6話

「林とは、まだディープキスまでいってないだろう」 「余計なお世話です」  精一杯強がってみせる透だったが、激しく動揺していた。  美咲とは、キスをした。  つい、この間。  だが、確かに佐々木の言う通り、唇を合わせるだけのささやかなものだったのだ。 「時間は3秒弱、だったかな」  透は、薄気味悪くなってきた。  佐々木先生、どうしてそんな細かいところまで。

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