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第11話

「下は、自分で脱ぎなさい」  そんな、と透は赤くなった。  さっきのキスで、少し硬くなっている。それを佐々木に見られたくはなかった。 「ぐずぐずしない」 「……はい」   仕方なく、ベルトに手をかけた。  下着ごとズボンを脱いでしまうと、二つ折りにしてローテーブルにどさりと投げた。 「いい恰好だ」  佐々木の声は、本当に楽しそうだ。  それもそのはず、嫌がってみせたはずの透の中心は、緩く勃ち上がりつつあるのだ。  そんな透をソファに横たえながら、佐々木は白衣のポケットに手を入れた。

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