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第12話
取り出したのは、スキン。
「もう少し、元気になってもらおうか」
佐々木は透のものを手に取り、扱き始めた。
「先生、やめ……ッ!」
佐々木の掌は大きく、そして冷たかった。
冷たい手が、どんどん熱を持ってゆく。透のペニスが熱くなればなるほど、佐々木の手も熱くなるのだ。
(自分でやるのと、全然違う。)
思いのほか滑らかな佐々木の手は、時にきつく、時にゆるやかに棒芯を擦り上げる。
先端の溝を指腹で擦られると、声が出そうになった。
顔を背け、ソファに手を噛り付かせて透は耐えた。
耐えても耐えても、体の一部は言う事を聞いてくれない。自分勝手に硬く大きくなっていく。
「これでいい」
佐々木は手にしたスキンを、充分に勃ち上がった透に付けた。
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