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第41話 二人でのお風呂2

「大和、もっと奥に俺が欲しい? じゃ、腰を俺の方へ突き出して……うわ。すごいやらしい恰好……」  バスルームでするのは初めてじゃなかったけど、こんなふうに立ってするのは初めてだった。  タイルに手をつき、お尻を伊央利の方へと突き出す格好ははっきり言ってものすごく恥ずかしい。  しかし伊央利は中々奥に雄をくれずに浅い挿入ばかりを繰り返す。 「やだ……伊央利……言うこと聞いたのに……ちゃんと……」 「ちゃんと、何?」 「意地悪しないで……伊央利……ひっ……」  いきなり伊央利が奥深くを突いた。  だが、それは一回だけで、また浅い出し入れに戻ってしまう。  後ろから抱きすくめられ、乳首をいじられ、性器を擦り上げられ、それでも最奥に雄をくれない伊央利に俺は焦れてしまう。 「どこに何が欲しい? 大和」 「あ……、も、もっと奥に……」 「うん」 「伊央利のこれが……欲しい……」  俺は浅く繋がっている伊央利の雄に手で触れながら、強請った。  その次の瞬間、伊央利は勢いよく雄を挿入して来た。 「あっ、ああ……あっ……伊央利っ……」  何回も体を重ね、兄の雄を奥に受け入れて来た体は悦んでそれを受け入れる。 「大和……気持ち、いい?」  奥を激しく突き上げながら、伊央利が熱い吐息交じりの声で聞いて来る。 「いい……伊央利……気持ち、いい……もっと、して……」 「可愛い……大和……、おまえは俺のものだ……俺だけの……」 「伊央利……ああっ……」  後ろから勢いよく何度も何度も突き上げられ、あまりの快感に膝がガクガクしてきて一人では立っていられなくなる。  ガクンと俺の体が崩れかけたのを、兄の力強い手が支える。  伊央利は俺の腰を両手でつかむと一際深く強く突き上げて来て。 「あっ……伊央利……伊央……っ……」 「……っ……大和っ……」  俺は耐え切れずにバスルームのタイルへ吐精し、その直後、伊央利は俺の体の奥深くへと精液を迸らせた。

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