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第10話
温かい。
人の、ぬくもり。
久々に、その温かさを味わった。
ありがとう。
そう言う、慶の笑顔が浮かんだ。
何だか、心がほっとする。
緊張が、解けてゆく。
(あ、何だかこのまま眠れそう……)
とろりと、眠気がやってきた。
秀一は、久々に薬に頼らず眠りに就いた。
久々に、いい夢を見られるような心地がしていた。
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