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第12話
うなだれそうになった秀一の首を、慶の大声が跳ね上げた。
「あ! もしかして、これ捨てちゃいけなかった? 集めて、ガンダム作ろうとか思ってた!?」
「思いませんよ!」
秀一は、笑った。
こんな風に笑うのも、久しぶりだ。
慶は、秀一の心にどんどん風を送ってくれるかのようだった。
だから、打ち明ける気にもなった。
「実は僕、鬱病で。それで何をやるのもおっくうで」
「そう……」
「会社も、休職してて」
「苦労してるんだね」
「でも、もうすぐ復職しなきゃならなくって。不安で」
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