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第2話 親友の佐々城くんとは?

佐々城 涼誠(ささき りょうせい)。 彼と出逢ったのは、 僕がまだ小学校5年生の頃。 出会ったあの日から、僕は容姿ではなく、彼の(まと)う雰囲気に、何か惹かれるものを感じた。 もちろん、とても格好よくて、 人の目を惹き付けていることも関与していたかもしれない。 その上、人当たりもよく、人気者だった。 なんで、出逢う前まで、彼のことを気に留めていなかったのだろうと思った。 でも、その頃の僕は、コミュ障(コミュニティ障害)過ぎて、周りのことをよく見ていなかったから…。仕方なかったんだ。 そして、6年生。 同じクラスになったのをきっかけに、僕と佐々城くんは急速に仲良くなっていった。 佐々城くんは、なぜだか分からなかったけど、僕にとても興味をもってくれた。 佐々城くんの周りには、いっぱい人がいるのに…。 モブキャラみたいな僕に声をかけてくれて、 本当に優しい子なんだって思った。 それから僕らは、とても仲良くなり、同時に僕は、佐々城くんの完璧な人格を知っていった。 そんな素敵な人が、傍にいてくれるだけでも嬉しいのに、佐々城くんは、僕にきらきらと輝く笑顔や、優しい言葉を向けてくれる。 心の底から沸き上がるこの感情を、 僕は何て言ったらいいのか分かんなかった。 だから、憧れっていう名前をつけたんだ。

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