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第3話 ドキドキ入学式!①

新しい制服!新しい出逢い! もうワクワクで一杯! 周りを見ると、僕らと同じ新しい制服に身を包んだ、高校1年生がそこらじゅうにいる。僕らは、とりあえず、体育館へ集合することになっている。校門は目の前だ。 気になることが1つ…ううん、2つなのかな…? 1つは、佐々城くんが、辺りをチラチラと気にしていること。 佐々城くんの顔をよく見ていると、 やっぱり、周りのことを気にしてる。 …佐々城くんでも緊張するのかな? …あと、周りの女子高生の視線が…痛いよ…。佐々城くんの事をガン見して、きゃーっ!とか、やばくなぁい!?マジカッコいい!みたいなことをコソコソと話してる…。そりゃ、カッコいいもんね…。 あ、そっか! 佐々城くんは、女の子のことを気にしてたのか~! モテるんもんな~! 可愛い子探しをしてたんだな~! どういうの子が好きなんだろう~! 「ねぇねぇ、佐々城くん!」と、突っついて、耳に近づくと、すぐにこちらを向いて、 「ん~?なあに?」と、少しかがんで顔を寄せる。 「佐々城くん、モテモテだね!女の子が佐々城くんの事をガン見してるよ!」 と、コソコソっと話す。 佐々城くんは、首を少し傾げ(かしげ)ると、 「え~?俺のことかなぁ~? けーちゃんのことかもしんないじゃん~?」 「そっ、それはないっ!!僕なんかより、 佐々城くんの方がずっとずーっとカッコいいよっ!」 と、顔が赤くなるのを感じてうつむく。 すると、彼は、耳もとまで口を運び、 「かっこよさじゃなくて、可愛さだよ☆」 と、クスッと笑うように囁かれて、ドキッとしてしまう。 体が火照ってくる。 「かっ、可愛いくなんてないっ!」 と、誤魔化すように僕はスタスタと先に歩き、校門をくぐり抜けた。佐々城くんは、クスクスと笑い、 「待ってよーけ~ちゃん!ごめんってば~!」と、クスクスと笑いながら、僕の後に続いた。

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