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第37話
嫌がる俺のことも無視してそれから何度も何度も叶江はそれを繰り返し、結局俺は叶江が持ってきたサンドイッチ全てを食べさせられた。
さすがに、俺も初めから自分で食べればよかったと後悔する。
「あーぁ、全部無くなっちゃったな。まぁ、いいか。まだ、たくさんこれからできるし」
空になった皿を見て、つまらなさそうに呟く叶江だが俺はその言葉に引っ掛かりを覚えた。
“まだたくさんこれからできるし”...それは一体どういうことだ。
だって俺はすぐに宵人の元へ戻らなければいけないのに。
〝躾〟だってもう終わったんだろう?
俺はあの三人と吐き気がするほどの気持ち悪い行為をしたのだから、もう解放されたっていいはずだ。
「なぁ、もういいだろ?俺は一刻も早くここを出るんだ。〝躾け〟だって終わった。こんなところに長居してなんかいられない」
「...は?」
「っ、だから宵人のところに――うぐっ、」
いい終わらないうちに、叶江がひどく冷めた顔のまま俺の首を絞めてきた。
気管が締まり呼吸ができない。苦しい苦しい苦しい。息が...っ、
俺の苦悶の表情を見ても叶江は微動だにせず、首を絞めつけ続ける。
殺される。いや、だ...嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、俺は宵人のところに...。
再び味わう“死”への扉。殺される、そう本気で思った。
「...ぁ、うっ...、かはっ、う、げほっ...けほ、げほっ、」
「まだだ。まだ躾けは終わってないよ。お前、飼い主の俺からの躾けはまだ受けてないでしょ?」
「げほ、げほっ...は、ぁ...ぁ、んんっ...やめっ」
俺の下半身に手を伸ばした叶江はそのまま萎えた俺を掴み、裏筋を撫でつけ先端部を爪で引っ掻いてきた。
「お前の全ては俺が支配する。俺がいいと思うまでな」
明るい日差しが俺と叶江を照らす。
「よい..と..」
そう呟く俺の唇はすぐに叶江によって塞がれてしまった。
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