70 / 140
第70話
「...ふっ、う...ん゛んっ、」
目の前にいる馬鹿な綾西は大嫌いな俺の目の前で下半身を晒し喘いでいる。
声が煩くてとめた口元のガムテープは剥がすとき痛そうだな、なんてぼんやりと思った。
「もう、いいよな。俺もあまりこんな汚い所触ってたくないし」
俺は綾西の尻の穴に入れていた指を抜き、替わりに左手に持っていたものを穴の縁にひたりとあてた。
「ん゛んーーっ!ぅ...ん゛っ!!」
「...うるさいな。いつも誰かにやってるんだろ?たまにはヤられる側の気持ちも知っておけよ」
そう言い一度持っていたもの...極太のデイルドを穴から離し、綾西の頬に擦りつけた。途端、悲鳴のようなくぐもった声を出す。
綾西はそれから逃げようとするがうつ伏せの状態で両手首も縛られているせいであまり抵抗もできないでいた。
「精々楽しめるといいな」
「...ふっ...ん、ん゛っ!!う゛、ん゛ーーっ!!」
そしてたいしてほぐれてもいない穴にもう一度近づけると一気にデイルドを中に突き挿れた。
瞬間つんざくような綾西の声が部屋中に響き、俺は大きな高揚感で包まれた。
めりめりという肉の音と、きつい中にデイルドを挿れる感触。太股には尻の穴から垂れてきた赤い液体が一筋流れた。
綾西のそこは痛みから縮こまっており、顔は涙や鼻水でグシャグシャになっていた。
汚い汚い綾西。哀れだ、非力だ、滑稽だ。
ゾクゾクとする心情。
苦しめてやる。追いつめて追いつめて辱めて、お前の光を奪ってやるんだ。
――俺が奪われたように
俺は目を伏せ、微笑した。
ともだちにシェアしよう!