83 / 140
第83話
「う゛ぁ...あっ...あ゛あっ、くっ...」
空き教室に響く苦痛の声。あたりは不快な臭いと卑猥な音に包まれていた。
ただし―――犯され、喘いでいるのは俺なんかじゃないが。
「痛いか?でもさ、しょうがないよな。ローション持ってないお前らが悪いんだから」
「は...あ゛、ゆるし...ゆるして、くれ...もうっ、」
「許してくれだって?何言ってんだ、お前らは俺とヤりたかったんだろ?ちゃんと望みどおりじゃないか」
そういい目の前の男を犯しながら、全身傷だらけで気絶している別の男に目を向ける。
―大したことない奴らだったな...
2対1で俺に勝てるとでも思ったのか。たいして強くもないくせに俺を負かして犯そうとでもしたか
「苛々するなぁ」
こういう奴らって本当嫌いだ。だから全身殴って蹴って逆に犯してやった。
...いつもなら上手くすり抜けるのだが、嫌なことが続いていて気分も悪かったので発散ついでにこいつらを利用した。
最初は勃起するのだろうか、と変なことを考えていたがこいつらの許しを乞う声や苦痛に歪む顔、痛みに堪える声、それらを聞いていると自然と高揚し反応していた。
ボロボロになっていくこいつらが、あの憎い叶江達と重なるのだ。支配感、優越感が高まり興奮する。
「...ぅ、は...くっ、」
腰を使って乱暴に男の中を突き、ただ快感だけを感じ取る。
激しい行為に体中が悲鳴を上げるが、構わずに俺は犯し続けた。
「ぅあ...あ゛あ、あっ...ふぅっ、あ゛あっ!!...っ、」
あと少しでイク、という時に男は大きく呻き、苦痛な声を最後に気絶した。
「...くっ、」
瞬間、きつく締め付けられ、俺はそのまま射精した。
ピクピクと痙攣する男の体。男の腹から胸辺りにかけて俺のものではない白濁がついていた。
バックで犯していたため見えなかったが、男は気絶する直前にあんな苦痛な声を上げながらもイっていたのだ。
知らず知らずのうちに、こいつの前立腺でも擦っていたのだろうか。
目の前の光景を見て、茫然とそんなことを考えた。
ずるり、と男の中から自分のものを出せば、支えを失った男の体は冷たい床へと静かに落ちる。
―パシャリ、
そして無残な姿で床に横たわる2人を俺は1人カメラの中に収めた。
「こいつらはまだ使える」
さっそく今週から働いてもらおう...俺の為に、利用価値があるうちに。
ともだちにシェアしよう!