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第18話
昼の学食は、人ごみでごった返していた。
そんな中、ようやく見つけた空席に腰かけ、尊はトレイをテーブルに置いた。
「和風パスタと、豆腐サラダですか」
「お前は」
頭上から掛けられた声に、尊は身を固くした。
「海斗!」
さっ、と海斗の顔が赤くなった。
「俺のこと、名前で呼んでくれるんですか」
「し、下の名前しか知らないからな」
それより、と尊は凄んだ。
「昨日はよくも!」
「ここ、座ってもいいですか」
はぐらかし、返答を待たずに向かいの席に掛ける海斗だ。
まるで平常心の海斗に、尊は冷静さを取り戻した。
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