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第28話

 あぁ、楽しかった!  二人は、晴れ晴れとした心地で海斗の家へ戻ってきた。  着替えながら、和気あいあいとお喋りする。 「今度は、私服にも挑戦しましょうね」 「あんまり女性服が増えると、隠し場所に困るよ」 「俺の部屋に置いておけばいいですよ。場所、提供します」 「ありがとう!」  いや、ありがとう、と言ってしまってもいいのだろうか。 (これ以上、海斗と深い関係に……?)  それには、尊の心を読んだかのように、海斗が話しかけて来た。 「斎藤さん、お願いがあるんですけど」 「何?」  海斗はそこで、着替え途中の姿のままで土下座した。 「もう一回、抱かせてください! 頼みます!」

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