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第9話

「今、どこ」 「……公園に、います。知らない公園に、います」 「そこから、何か目立つ建物見える?」 「えっと……『ヨシユキ』の看板が見えます。赤い方の」 「解った。今からそこに行くから、待ってて」  電話は、切れた。  葉月さんが、来る。  僕を、助けに来てくれる。  もうそれだけで、吉乃は満ち足りた気分になった。   

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