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第13話

 風呂から上がると、ベッドメイキングがすでになされていた。 「すみません、葉月さん」 「いいから。そこに座って」  健は、吉乃の髪をドライヤーで乾かし始めた。 「じ、自分でできますから!」 「すぐに終わるよ」  髪をいじられていると、無性に気持ちがいい。  眼を閉じ、葉月に全てをまかせていると、眠気がやってきた。 「はい、終わり。さあ、寝て寝て」 「ありがとうございます」

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