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第15話
『これでお前は、俺の物だ』
江頭は、本気でこの言葉を言ったらしかった。
我が物顔で、吉乃を束縛し始めたのだ。
講義中に連れ出し、映画に誘う。
学食で食べていると腕を引き、カフェに連れ出す。
アパートでくつろいでいると引っ張り出し、自分のマンションへ連れ込む。
そしてその都度、身体を求めてきた。
「お願いですから、やめてください!」
どんなに暴れようが懇願しようが、お構いなしだった。
「いう事をきけ!」
殴られると、恐怖で心が竦む。
そこを、また犯される。
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