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第2話

ハッと目が覚めた。 寝室の天井に夢かとほっと息を吐いた。 手を動かした時、少し冷たい物に 当たって何だろうと横を向くと ニッコリ笑った夢で見たような 灰色がかったエドが僕を見ていた。 「おはようアル!アルと迎える朝は  本当に最高だ!」 などと言って僕の唇にちゅっと音を させキスをした。 触れた唇も少し冷たかった。 「っていやいやいやいや!!  少し冷たいとかどうでもいいわ!!  え!?なに!?夢じゃないの??  それとも覚めてないの!?」 大混乱してる僕を抱きしめて背中を ポンッポンッと叩いて大丈夫! 落ち着いてといつも僕を宥める時と 同じ様にしてくれて、けど体温が 暖かいエドの体温が感じられず 夢じゃなくて本当にエドは アンデッドになってしまったのかと 実感してしまってほろほろと涙が 溢れた。 「ゴメンな。本当は生きて帰って  来たかったんだ。敗戦して帰る  時にさ偉い人が襲われて反射的に  庇っちゃってさ。」 優しいいつものエドの声に エドらしい死に方に呆れて また涙が出てくる。 「お前何でそんなバカなの。」 「バカなのは知ってたろ?」 「うん」 「けどさ、俺アルのとこに帰りたい  気持ちが強すぎてそのまま  死んじゃうと念が強すぎて  ヤバイってなってさ。」 「うん」 「庇った偉い人が急いで魔術師  みたいな人達連れてきてくれて」 「うん」 「色々やってたら死霊術師?  って人とかがきてさ」 「うっうん」 「これだけ意思が強かったらいける  アンデッドにしよう!みたいな  こと言い出して」 「ううん?」 「いや、完全に死んでないとか  魔術師?が言ったらじゃあ  デミにしよう!って話が  まとまってさ。」 「ううーん」 「だから俺言ったんだ。  嫁がいるから勃たなきゃ困る  って」 「は?」 「そしたらだったら射精もいるな  とか魔術師が言うからいるって  言ったら死霊術師がじゃあ  満遍なくデミっていうより上下に  デミにしようって言ってくれて」 「おいっ」 「そこから半年位は体慣らしたり  機能の確認したり...」 「待った待った馬鹿野郎待て」 「どした?」 「どした?じゃねぇわ馬鹿野郎!  後半下の話ばっかじゃねぇか」 「だって戦終わったしアルのとこに  帰るなら大事なことじゃん」 「大事じゃねぇとは言わないが  おかしいのは間違いねぇわ」 「大丈夫!俺ちゃんとアルの事  満足させれるよ」 「そこじゃねぇよ!」 「中出ししても大丈夫!  アンデッドだけどデミだから  腐ってないよ!  ちゃんと普通の出るからさ!」 「そこでもねぇよ!!」 「朝から疲れた。今日は寝る。」 「新鮮かどうか試してみる??」 「試さねぇよバカ野郎が」 俺はそのまま1日ふて寝した。

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