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第5話
「おい」
「なぁに?」
「これなんだ」
家の事と仕事が終わって約束通り
香油を買いに行った。
小さい村なので皆知り合いだし
若干恥ずかしいが、まぁ皆同じ
だし普通に買う。
むしろやはり俺は普通に受け入れたと
賭けをしていた面々の結果発表的な
騒ぎにイラッとした。
その苛立ちは誰が見ても明らか
だったらしく香油はそいつらから
プレゼントされた。
嬉しくねぇ。
そしてとりあえず帰ってきて
寝室に香油を持っていった時
香油置き場に見た事のない
香油があった。
香油ないんじゃなかったのか。
となって冒頭にいたる。
「お前、香油ないって言ってたろ。
香油あるじゃねぇか」
「あっ!!それはね違うの!!」
「は?」
エドは香油置き場に行き
キャッキャとしながら説明を
始めた。
「これはねぇ2回目の香油で
これは3回目からの香油なんだよ!」
「意味がわからん」
「だからぁこれは向こうで買って
きたやつでね」
「おう」
「やっぱり最初は馴染みのある香油
が良いんじゃないかなって思って
んで慣れたとこでちょっと香りの
ついたこの香油を使って
3回目からは粘度がちょっと
多めのこれにしようって思って
買いに行ったんだよ」
「ちょっと待て」
「え?なになに??」
「お前...」
「ん?なぁに?」
「何回する気なんだボケ!!!
俺の負担考えろ!!!
俺のケツ壊す気か!!!」
「えっ!?」
「え!?じゃねぇよ!!」
「アル何回の予定だったの!?」
「1回だボケ!!」
「えぇぇぇぇえ!!!!」
「お前は突っ込むから良いだろうが
おれの負担考えろ!!!
最後にしてどんだけ開いてると
思ってんだ!!!
しかも明日も朝早ぇんだよ!」
「そっそんな!!!
せっせめて2..いや3回!」
「なんで増えてんだよ!」
「だって俺アルに触りたいぃ」
「泣きそうな顔すんな!」
「どうしてもだめ?
俺明日手伝いもするし仕事
引き受けるし!!」
しゅんとして半泣きで言ってくる。
グッと喉が鳴る。
いっつもいっつもこいつは
俺がこの顔に弱いって知ってて
するんだ。
くそっ。
「あ゛ぁ゛もう!!!わかったよ!」
言った瞬間パァァと笑顔になる
エドに言う。
「ただし!!2回だ!!!
そして多分俺は明日起きれない!」
「うん!!わかった!!!
明日は俺頑張るから!!!
アルはゆっくり寝てて!!」
「いいな?2回だぞ?
守らなかったら暫くないと思え!」
「わかった!!!」
「じゃあ、飯食って準備する」
「うん!手伝うよ!!」
あぁぁぁ俺本当に大丈夫かなぁ。
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