7 / 35

第7話

 だが、彼のそんな冷徹さが今の満にはありがたかった。  愛は、愛欲。そして、性欲。  そうやって割り切れば、こうやって処理してやれば、僕の伸彦に対する気持ちにも手綱が掛けられる。 「あ、あぁあ。僕、もうダメぇッ!」 「先生に、許可を得てからだ」 「せ、先生。三ツ矢先生! イッても、いいですかぁあ!?」 「ダメだ。もう少し、耐えろ」 「も……、無理……」 「懇願して見せろ、ミチル。許しを請え、私に」  満は、身悶えた。  耐えろと言われて、耐えられるものじゃない! 「三ツ矢先生、お願いします! イかせてくださいぃッ!」  いいだろう、という三ツ矢の声と被って、満の内に大量の精が勢いよく注ぎ込まれた。 「ひ! あぁあん! ぅああぁあ!」  同時に、満も吐き出した。  二人で一緒に達するなど、奇跡に近い。  やはり三ツ矢は、自分の射精すら冷静に測っているようだ。

ともだちにシェアしよう!