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第7話
だが、彼のそんな冷徹さが今の満にはありがたかった。
愛は、愛欲。そして、性欲。
そうやって割り切れば、こうやって処理してやれば、僕の伸彦に対する気持ちにも手綱が掛けられる。
「あ、あぁあ。僕、もうダメぇッ!」
「先生に、許可を得てからだ」
「せ、先生。三ツ矢先生! イッても、いいですかぁあ!?」
「ダメだ。もう少し、耐えろ」
「も……、無理……」
「懇願して見せろ、ミチル。許しを請え、私に」
満は、身悶えた。
耐えろと言われて、耐えられるものじゃない!
「三ツ矢先生、お願いします! イかせてくださいぃッ!」
いいだろう、という三ツ矢の声と被って、満の内に大量の精が勢いよく注ぎ込まれた。
「ひ! あぁあん! ぅああぁあ!」
同時に、満も吐き出した。
二人で一緒に達するなど、奇跡に近い。
やはり三ツ矢は、自分の射精すら冷静に測っているようだ。
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