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第15話

「宝くじ、伸彦のお母さんはちゃんと買ったよ」 「そうか。では、それを当たりくじにするよう、正式に申請しよう」 「んッ、あぁ」  どうした、と相変わらず熱のない三ツ矢の声色だ。 「解んないの? 今、すっごくイイ所に当たってるんだけど」  冬休みに入り、補習の終わった教室で満はまた三ツ矢に抱かれていた。 「お前が悦い気分なら、それでいいだろう。私がそれを知る必要はない」 「も……、ダメだってばぁ。あぁ……」 「脳が蕩ける前に訊ねておくが、学費さえ満たされれば伸彦は旅客機のパイロットの道を進むのだな?」 「それは、大丈夫。子どもの頃、飛行機って言ったら、旅客機の画ばかり描いてたから」  一息に言い終えると、満はぶるりと大きく震えた。 「あ……、出ちゃった……」 「では、次に移るか」  三ツ矢は長く節張った指を満から引き抜くと、代わりに極太のペニスを突き立てた。  冷たい教室が、どんどん熱に浸されていった。

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