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第21話

「今から18年後の未来、大型旅客機が墜落事故を起こして、乗員乗客はおろか周辺居住区までも含めた大惨事になるんだ」 「へ?」 「それを未然に防ぐため、地球を見守る光の国はその旅客機の機長に伸彦を指名した」 「……」 「伸彦が操縦桿を握っていれば、とっさの機転で飛行機は海に着水し、一人の犠牲者も出ない、と検索結果が出たからなんだよ」  な~んだ、と伸彦は首を回した。 「やけにマジだと思ったら。何だよ、それ。マンガ? ゲーム? それとも映画?」 「伸彦!」  呆れた顔の伸彦に食い下がろうとする満を制するように、第三者の声が上がった。 「信じられんのも無理はない」  そしてさらに、こう言った。

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