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第23話

「青鹿は、お前の夢を傍で見守り、絶やさないようにするために送り込まれたのだ。6歳から18歳までな」 「満が!? じゃあ、18歳過ぎたらどうなるんですか?」 「次の運命遂行人が、内藤の進む大学に先輩として現れる」  だから、満はどうなるんですか!  伸彦の荒い口調に、満は驚いた。  そこ!? 伸彦、なんでそこにこだわるのかな!? 「役目を終えた青鹿は、光の国へと帰還する。もう、二度と会うことはないだろう」 「そんな……」  伸彦の頭を、ぐるぐると思い出が駆け巡った。   『僕、青鹿 満。友達になってよ』 『いいよ。僕は、内藤 伸彦』 『内藤くんは、大きくなったら何になりたいの?』 『飛行機のパイロットになるんだ!』

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