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第3話
「傘。傘の元宮、って」
「あぁ……」
自分が傘の事で、人にいろいろ言われていたのは知っていた。
正直、名誉なことではないかもしれない。
だが、そのおかげで、塚本くんに覚えてもらっているのなら願ったりだ。
「塚本くんは、また美術部に入るの?」
「一応、そのつもりだ」
思いのほかフレンドリーな豊に、響はつい急いてしまった。
さぁ、そこで一言。
塚本くんに、打ち明けるんだ。僕!
ジャンピング・勇気だ!
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