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第21話
精液の働きで、滑らかに動くようになった豊のペニスは、響の精神を泡立てた。
「あ……あぁ。ひっ、う。んん……っく」
豊が腰をやるたびに、ぱちゅん、くちゅんと鳴る水音も隠微だ。
響は、豊はすべてを忘れて性交に没頭した。
「んッ、塚本、くんッ。もっと、もっと奥までぇ……ッ」
「素敵だ、元宮くん。君はホントに素敵だよ」
いつしか、顔を合わせた正常位で交わっていた。
キスをし、舌を伸ばす。
舐め、絡め、摺り、唾液を流しながら長い長いキスをする。
そうしながら、豊は滾るような絶頂を迎えていた。
腰をひねり、響の最奥まで届けとばかりに射精した。
「あぐぅッ! う、あぁああ!」
豊の激情を受け止め、響の意識は切れ切れになった。
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