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第24話

 翌日、響は学校を休んだ。  心も身体もショックを受けて、とても登校する気になれなかった。  微熱もあったので、父も母も欠席を許してくれた。 「サンドウィッチ作っといたから、お昼に食べなさい」  やがて二人とも出勤し、家には響ひとりになった。  休んではみたものの、退屈だ。  TVもスマホもDVDも、いじる気になれない。 「あぁ、塚本くんとあんなことになるなんて」  頭の中は、それで一杯だった。  明日には、熱も下がるだろう。  そうしたら、イヤでも学校に行かねばならない。  同じクラスの塚本くんと、会わねばならない。  溜息をついた時、玄関の呼び鈴が鳴った。

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