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第25話

「誰も、居ませんよ」  ベッドの中で、そう呟いて居留守を使おうとしたが、やけにしつこい。 「宅配かな?」  響は起き出し、スリッパを履いて1階へ降りて行った。  防犯カメラの室内モニターで、外を確認してみると。 「塚本くん!?」  外には、豊が立っていたのだ。  反射的に、響はドアを開けていた。  まだ11時だけど!?  なんで、こんな時間に!?  さらに玄関に招き入れられた豊は、実に奇妙なことを言ってきた。

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