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第28話
「昨日は、ホントにごめん」
「もう、いいよ」
響は結局、豊を家に上げていた。
お茶を淹れ、花束をとりあえずバケツに活け、ダイニングで豊と向き合った。
「昨夜、ケロタンの映画を全部観たよ」
「全部、って……13本!?」
「児童向けとは思えない秀作もあった。感動した」
「そうだろ! 特に7作目の『ケロタンと命の樹』なんか!」
「ラストは泣けたな」
「うんうん!」
映画を観て研究して、君への罪滅ぼしのつもりもあって、ケロタンを傘に描いた、と豊は静かに語った。
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