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第31話
後は二人でお茶を飲みながら、ケロタンについて熱く語り合った。
「ストーリーもいいけど、あのパッションがたまらないね。作り手の愛情が伝わってくるよ」
「だろ! 脇キャラもみんな、いい味出してるんだよなぁ」
「元宮くんは、ケロタン以外に推しキャラっているの?」
「う~ん。たくさんいすぎて、絞れないな。塚本くんは、どう?」
「俺は、タムタムが好きだな」
へえ、と響は声を上げた。
「何か意外。塚本くん、もっとクールなキャラを推すかと思ってた」
「タムタムって、どことなく元宮くんに似てるだろ。だから」
は、と響は動きを止めた。
顔が、どんどん赤くなるのが自分でもわかる。
豊が、急に改まった態度になった。
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