6 / 256
第一章・6
売り言葉に買い言葉で負けじと大声を張り上げた秋也だったが、そう突っ込まれると言葉に詰まった。
何せ女性と体を重ねた回数など、拓斗に引っ張られて何度か風俗に足を運んだ事ですべてなのだ。
もともと性欲の強い方ではないので、それで困る事などこれまでありもしなかった。
「やっぱりあれだ。秋也、お前にはちょいと練習が必要だな」
うんうん、と一人で首を縦に振り、拓斗は傍らにいた玲をぐいと引き寄せた。
「玲、お前秋也のために一肌脱げ」
「僕!?」
「秋也、お前ここで玲を抱いてみろ。俺が稽古つけてやっから」
とんでもない方向に話は流れ始めた。
ともだちにシェアしよう!