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第一章・8

「ん……」  小さな可愛らしい声をたて、玲が秋也の唇を割って舌を差し入れてきた。  ゆっくりと咥内をさまよう細い舌が熱い。 (もう少しだけならいいか)  そう自分を甘やかし、秋也は玲の舌を捕らえた。  軽く踊る舌を追い、絡ませ、擦り合う。  息の上がった玲がたまらず唇を離したが、秋也はすぐに再び捕まえにかかる。  今度はもっと角度をつけて深く繋がり、強く吸った。  喉の奥まで舌を伸ばし、敏感な部分をくすぐる。 (秋也、もう充分でしょう!?)  心の中で玲は悲鳴を上げていた。  拓斗を納得させるだけの、ちょっとした演技だったはずだ。

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