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第一章・11

「よ~し。舐めろ、秋也。全部きれいに舐めるんだぞ」  そう言うと拓斗は、背後から玲の腕を後ろ手に回し、その手首を両手でしっかりと繋ぎ止めてしまった。  後ろ手に縛められ、白い肌をワインで赤く染めた扇情的な玲の姿に、戻りかけていた秋也の理性は簡単に弾け飛んだ。 「やだ、やめて! ふたりとも!」 「大きな声だすなって」  拓斗はその唇に口づけて玲を黙らせ、秋也はぴちゃぴちゃと音を立ててワインで濡れた肌を舐める。  ふたりがかりの責めに身悶えようとも、しっかりと抑え込まれた体は動かない。  玲は喉の奥で、言葉にならない声をあげ続けた。

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