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第一章・14
「ん、ぅん。ふっ、んぅ」
喉の奥でクックッと笑う拓斗の声と、はぁはぁと秋也の吐く荒い息遣い。
そして舌を動かすことで生まれるピチャピチャと自分のたてる濡れた音に、玲の体はどんどん火照ってきた。
後ろ手に手首を掴まれているので、手は使えない。
唇と舌だけで、秋也をイカせなければならない。
玲はいつしか夢中で奉仕を始めていた。
「どうだ? 秋也。そろそろヤバいんじゃねえか?」
「うッ、いや、まだ……しかし、やたら巧いな。玲」
口の中に、秋也の味が漏らされ始めた。もう少し。もっとたくさん。
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