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第一章・19

 玲の体を後ろから抱き、その滑らかな背筋に舌を這わせながら秋也は拓斗に声をかけた。 「後ろはどうしたらいいんだ。教えろ」 「馬鹿、自分で考えろ。さっき俺がやって見せたろ」  あまり参考にならない返事だったが、秋也は拓斗が先ほどやっていたように指を玲の後膣にねじ込み始めた。 「んッ! うぅッ!」  甘やかだった声が、苦悶の響きに変わる。 「突然入れるな。ちゃんと濡らしてやれ」  愛撫してやれば女は自然と膣が濡れてくるものだが、男の場合はどうしたらいいんだ。  考えても、答えを出すには秋也の頭の中は桃色に染まりすぎていたので、とりあえず指は引き抜きじっくりと玲の体を味わいにかかった。

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