20 / 256
第一章・20
敏感なその体は、どこを弄っても打てば響くような反応を返してくる。
絶え間ない喘ぎが、秋也の耳に心地よく響く。
だが突然その悦いさえずりが止んだ。
「ぅん、ふっ、んんッ」
くぐもった声の合間に、濡れた音が混じる。
拓斗が玲に咥えさせ始めたのだ。
「口を塞ぐな。声が聴きたいんだ」
「我儘言うな。俺も元気になっちまったんだよ」
乱暴な口をきく割には愉悦の表情で、拓斗は玲に仕えさせている。
後ろを秋也に抱えられているので、体を支えるために両手はベッドについておかねばならない。
再び唇と舌だけの奉仕に、玲は忙しかった。
先端にくちづけ、棒芯を舐めあげ、陰嚢にまで舌を伸ばす。
余裕のない愛撫に、玲は被虐的な昂ぶりを覚えてきた。
口でさせられながら、一方では秋也が体を舐め回し快感を与えてくる。
耐えがたい疼きと震えが、時折大きく全身を走った。
ともだちにシェアしよう!