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第一章・20

 敏感なその体は、どこを弄っても打てば響くような反応を返してくる。  絶え間ない喘ぎが、秋也の耳に心地よく響く。  だが突然その悦いさえずりが止んだ。 「ぅん、ふっ、んんッ」  くぐもった声の合間に、濡れた音が混じる。  拓斗が玲に咥えさせ始めたのだ。 「口を塞ぐな。声が聴きたいんだ」 「我儘言うな。俺も元気になっちまったんだよ」  乱暴な口をきく割には愉悦の表情で、拓斗は玲に仕えさせている。  後ろを秋也に抱えられているので、体を支えるために両手はベッドについておかねばならない。  再び唇と舌だけの奉仕に、玲は忙しかった。  先端にくちづけ、棒芯を舐めあげ、陰嚢にまで舌を伸ばす。  余裕のない愛撫に、玲は被虐的な昂ぶりを覚えてきた。  口でさせられながら、一方では秋也が体を舐め回し快感を与えてくる。  耐えがたい疼きと震えが、時折大きく全身を走った。

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