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第二章・12

「秋也、秋也。やめてよ。離して」  だが秋也はその哀願に、言葉で答えなかった。  胸の尖りを大きく舐めあげ、歯で手ひどく噛んだ。 「ああッ!」  背筋を貫くような快感が玲を襲う。  だが、その叫びが次の瞬間、宙で凍りついた。  扉を閉める音。  室内に入ってくる足音。  拓斗が、帰ってきたのだ。 「秋也、だめ。拓斗が帰ってきた」  玲は早口でそう言うと、のしかかってくる秋也を必死で押し返した。  だが、秋也は構わず玲に挑んでくる。  力任せに衣服を引き剥がし、たちまち全裸にしてしまった。 「秋也!」  あろうことか、秋也はもがく玲の両脚をつかむと高くかかげて一気に貫こうとしてきた。  前戯もなしに、そんなことをされてはたまらない。秘所が裂けてしまう。 「やめて、秋也! 拓斗、助けてーッ!」

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