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第二章・19
本音を言えば、今はそれどころじゃない。
硬く張りつめた分身は大きく屹立し、先ばしりの体液を溢れさせている。
秋也の昂ぶりは、玲にも痛いほど伝わっていた。
擦りつけられる硬いものの先から漏れ出す粘液が、体を汚していく。
限界も近いだろう。
これからさらに後ろをほぐして馴らしてから挿入、とはあまりにも気の長すぎる話だ。
それでは秋也があまりにも可哀想だ。
「秋也」
「なんだ」
「口に、ちょうだい」
潤んだ瞳が、秋也の心を射抜いた。
「いいのか」
こくりとうなずくと、玲は舌先で秋也の先端をぺろぺろと丁寧に舐めた。
そんなはずはないだろうが、体液の味がいつもより濃いような気すらする。
きれいに舐め上げた後、玲は秋也のものを口いっぱいに頬張り、ゆっくりと動かし始めた。
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