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第二章・21
玲は、口中から溢れそうになる体液を必死で飲んだ。
粘りつく苦味を、喉の奥へと送り込む。
やがて全て飲み終えると、後は舌を使って秋也のものをきれいに舐めてあげた。
玲はひととおりそれを済ませると、ほぅ、と一息ついて唇の周りに少し残った淫液を舌でぺろりと舐めた。
その吐息に、赤い舌先に、秋也は再び体の奥に火がともるのを感じた。
そっと玲の肩を抱き、横たえる。
これでおしまいではないはず、との思いは玲にも解かっていたので、おとなしくその身を任せた。
背中に手を回し、自ら秋也の体をその身に引きよせ頬を擦り付ける。
甘い仕草に、秋也の気分は最高に高まった。
「玲」
愛している、と言おうかとした矢先、ガチャガチャとした耳障りな音とともに拓斗が寝室に乱入してきた。
「おぅ! 一発終わったか?」
せっかくの雰囲気が台無しだ。
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