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第三章・10
恋多き玲は、これまで大勢の男性と関係を持ってきた。
求められればいつでも素直に応じてきたが、拓斗と秋也の二人と付き合い始めてからは、ずっと貞操を守ってきた。
だが今夜は、久々に違う相手と臥所を共にするのだ。
否が応にも昂ぶった。
「きれいだよ、レイ。とっても素敵だ」
そんな甘い言葉を囁きながら、男の舌が体中を嘗め回す。
手より唇を、舌を使っての愛撫が多く、しかもやたらと巧い。
遊び慣れているのかな、とも感じたが、もう気持ちよくて気持ちよくて、玲は激しく喘いだ。
「声、聞きたいな。聞かせて?」
「や。恥ずかしい」
「じゃあ、これでどうだ!」
男が、玲のものを深く咥えてきた。
「ああッ!」
拓斗や秋也は滅多に行うことのない愛撫に、玲は大きくひきつった。
「や、いや。やだ。やめて、恥ずかしい!」
「恥ずかしいことなんてないさ」
男の唇が締め付け、舌が踊る。
「んぁっ、あぁ。やっ、ぃやぁ、あぁあ!」
「こういうこと、慣れてないんだ?」
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