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第三章・14

「んぅうッ!」  最初から、奥まで激しく突き立ててくる。  男のものは拓斗並みに太く、秋也並みに長い。  ローションを使っているとはいえ、痛かった。  シーツを握り締め、唇をかんで必死に耐えた。  そんな玲の様子を見ながらも、やはり男は構わず激しく腰をやる。  その激しさを緩めるどころか、どんどん速く、強くなる。 「ああッ! んぁ! やッ! いや! あああぁ!」 「気持ちいいだろ?」  とんだお門違いだ、と玲はぎゅっと目を瞑った。  涙がこぼれてくる。  痛くて辛くて苦しいのだ。  早く終われと、心の中で悲鳴をあげていた。  結局抜かずに三発も内に放たれ、ようやく引き抜かれたときにはもう息も絶え絶えだった。  はあはあと喘ぐ玲を抱きしめると、男は満足そうに尋ねてきた。 「悦かった?」 「……うん」

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