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第三章・25

 拓斗に吸いつかれ、玲は悲鳴を上げた。 「やあッ! いや! 拓斗、やめて。恥ずかしいぃッ!」 「ダぁメ。お仕置きだから♪」  ちゅくちゅくと慣れない男性への口淫を始める拓斗に玲はもがこうとしたが、秋也に頬を両手で挟まれた。 「口でしろと言ったはずだ」 「……」  観念して、玲は秋也のものを口に含んだ。  ゆっくり舐め上げ、舌先でくすぐり唇で吸う。  もちろん、あの男にやった時より心を込めて、ていねいに愛撫した。  だが、自らのものも拓斗に嬲られている。  ぞくりぞくりと絶え間なく震えがくる。 「んあッ! やぁあ!」  びくりと跳ね上がった玲の頭を、秋也が優しく撫でた。 「口がお留守になってるぞ」 「ごめんなさい……」

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