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第三章・26
再び、秋也のものを愛し始めたが、どうしても下半身に気持ちがいってしまう。
肌慣れない愛撫に、過敏に反応してしまう。
それでも拓斗の行為はあの男より玲を感じさせた。
技術は、確実にあの男のほうが上のはずなのに。
はあはあと喘ぎながら必死で舌を動かす。
でも、すぐに口を離して声を上げてしまう。
「あッ、あぁ! んぁ、あッ、あッ!」
「おっ、出た! 秋也、玲のやつ、とうとう漏らしました!」
「それはおめでたい」
「いやあぁ。もう、やめてえぇ」
これでは口でするどころではないな、と秋也は小さく笑った。
ごめんなさい、と震える玲に、手伝ってやる、と声をかけた後、腰をやり始めた。
「んッ、ふ。ぅん。んんッ」
優しく、静かに抜き差しされる秋也のペニスは玲の喉を突くことはなく、ただ心地よい快感を運んでくる。
玲の柔らかい喉はむせることなく秋也を受け止め、彼の方へも悦びを与える。
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