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第三章・27
吐精の予感が下肢に広がり始め、玲は焦った。
拓斗に声をかけようにも、自分の口は秋也によってすっかり塞がれているのだ。
そんな玲を見透かしたように、拓斗の方から声をかけてきた。
「そのまま出していいからな」
「んぅッ」
そんなこと、できない。
あの男の口にも、出してはいないのだから。
だが、拓斗は相変わらず玲を口で責め立て、秋也は腰をやってくる。
「出すぞ。いいか」
秋也が声をかけてきた。
それに備える玲だったが、何ということだ。自分の方も、今にも出そうなのだ。
「んっ、んんッ! んうぅッ!」
秋也が吐き出すのとほぼ同時に、玲も吐精した。
体をがくがくと震わせながら、秋也のものを夢中になって飲んだ。
自らのものも、拓斗の喉へと吸い取られてゆく。
唇でしゃぶられ、舌で舐め清められて、玲はようやくベッドの上にくずおれた。
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