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第三章・30
しだいに、顔を覆っていた手が離れる。
うっとりと潤んだ瞳が、拓斗を映す。
その手をとって、秋也がそっと口づけた。
「気持ちいいか?」
「ぅん……」
秋也と、キスをした。
拓斗に揺さぶられながら、秋也と深く口づけあった。
しだいに荒くなってゆく、玲の喘ぎ。
キスはここまでだ、と秋也が離れていった。
口を塞いでいては苦しかろう。
それに、その愛しい顔を見ていたい。
乱れる表情を味わいたい。
秋也と拓斗は眼を合わせてにこりと笑うと、さらに玲を嬲り始めた。
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