93 / 256

第三章・31

「奥までいくぞ。いいな?」 「あ! あぁあ!」  ぐいぃッ、と最奥まで突かれた。  その動きも、速く激しくなってゆく。  奥まで来るかと思いきや、時折内壁の敏感な部分に先端を擦り付けてくる。  玲は、上半身をよじってその迫りくる快感を逸らせようともがいた。 「駄目だ」 「秋也!?」  ぐい、と秋也が玲の両肩を掴んでしっかりとベッドへ縫い付けた。 「や、秋也。や。離してッ!」  これでは、逃げられない。  押し寄せる悦楽を、全身ですべて受け止めるしかない。 「ああッ! あッ! あッ! あぁああ!」  背を大きく反らせて、玲はまた吐き出してしまった。  それでも、拓斗は動くことをやめない。  さらに秋也が、胸の尖りをいじりはじめた。 「ふぁッ。あ、あ、やぁ。秋也、そんなッ」  左利きの玲は、左の乳首の方が弱い。  秋也は左の尖りを舌でくるくると舐めまわした後、唇で噛みしだいた。  細かく速く甘噛みし、時折強く吸う。

ともだちにシェアしよう!