116 / 256

第四章・18

 拓斗は胸元に舌を這わせ、じゅっじゅっと音を立てて乳首を吸ってくる。  細かく歯を立てながら、時折ちろちろと舌先で舐める。  扱いは乱暴なのに、愛撫はいつも以上に細やかで執拗だ。  息が甘くなる。  喘ぎが漏れる。  シーツを硬くつかんでいた手が緩む。  柔らかな快感に体がほだされかけてきたその時、鋭い刺激が突然玲を襲った。 「ああッ! ぃや!」  口から抜いた指で、拓斗が玲のペニスを嬲り始めたのだ。  唾液で濡れた指先で先端を撫でまわし、絶妙の刺激を与えてくる。 「いや、いや、やめてえ!」 「いい加減、観念しろよ!」  拓斗は手のひらで強く棒芯をしごき、蜜を絞り取った。  溢れるたびに、玲は悲鳴を上げ悶えた。  がくがくと震える体にいきりたったものを刺し貫かれ、大きくのけぞる玲に、拓斗は激しく抽挿を始めた。

ともだちにシェアしよう!