117 / 256

第四章・19

 にやけた拓斗を見る目が、時折かすむ。  揺さぶられ、体が波打つたびに涙がぽろぽろとこぼれた。 「泣け。わめけ」 「んッ、く。いやあぁ」 「まだ言うか。イイって言えよ。気持ちいいです、ってよ!」  拓斗に突かれる合間に、玲は何度も果てた。  溢れ出る淫液が後膣に流れ落ち、たっぷりと潤った秘所がぐちゅぐちゅと卑猥な音をたてる。  悲鳴もかすれてきたころ、ようやく拓斗が体内に熱い昂ぶりを吐き出した。  空気が緩み、ふと荒い息を吐く二人の眼が合った。  だが、拓斗の眼はまだ意地悪な色をたたえていた。 「まさか、これでおしまいと思ってるんじゃねえだろうな」  ぐいいっ、とさらに奥まで突かれ、玲は跳ね上がった。 「あああぁ!」 「へっ、やっぱ体は正直だな!」  玲の内壁は拓斗のものに絡みつき、締めあげてくる。  悶えは艶めき、誘いにかかる。  もくもくと腰を打ちこむ拓斗を、玲は喘ぎながら眺めた。  その時、熱く火照った心に冷たい一粒のしずくが落ちた。  拓斗はもう、意地悪な眼をしてはいなかったのだ。

ともだちにシェアしよう!

この小説を読んだ人におすすめの作品

チビの攻めと高身長受けのデコボコ王道ラブストーリー。
635リアクション
57話 / 160,766文字 / 557
2018/9/4 更新
雨の降らない枯れた村。雨ごいの儀式とは・・
955リアクション
95話 / 37,824文字 / 172
2019/11/8 更新
クラス一内気な僕を変えたのは、隣の席のイケメンヤンキーだった。
237リアクション
19話 / 39,304文字 / 0
3時間前 更新
ゲイの高校生、ヒモ男、自殺願望の社長とワニの話
3話 / 18,431文字
2/2 更新
硬派先輩×可愛い後輩。幼馴染だった二人は、やがて恋に落ちてゆく。
1リアクション
239話 / 58,676文字 / 0
2/9 更新
――…俺は男のお前じゃねぇと、こんな気持ちにならねぇよ
39リアクション
19話 / 21,873文字 / 0
3時間前 更新