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第四章・26
あぁ、助かった。
玲は安堵の息をついた。
さすがに人のいる同じ部屋で、秋也もこんないじわるはしないだろう。
悪ふざけは、もうおしまい。
だが、玲の虚を突いて秋也は静かに手を動かし、擦り始めた。
思わず上がりかけた声を、玲は必死に抑えた。
「ふッ! んん!」
「聞こえるぞ」
人がいるのに。
見られちゃうかもしれないのに。
それでも秋也は肌を舐めまわし、ペニスを擦る手を止めない。
「は、んんッ。ふぅ、うぅん」
だめ、聞こえちゃう。
玲は、自分の指を強く噛んだ。
こうすれば、少しは抑えられるかもしれない。
「どうした。そんなに悦いのか」
「んんッ! ふ、んんんッ!」
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