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第四章・27
ついに玲はその昂ぶりを秋也の手の中に吐き出してしまった。
それを喉で笑いながら、秋也は淫液を玲の後膣になすりつけ太い指を入れてきた。
まさか。
まさか秋也、最後まで!?
玲は逃れようと暴れたが、しっかりと押さえつけられた体は動かない。
秋也の指が体内で蠢くたびに、ぬぷぬぷと卑猥な音が漏れる。
「はぁ、あ。んあぁ、んんッ」
耐えても耐えても、漏れ出てしまう喘ぎ。
涙が一筋流れた。
玲のその姿に、秋也の胸に罪悪感が生まれた。
本当なら、勤務が終わってからゆっくりと二人の時間を過ごしたかったのに。
可愛いさえずりを聞きながら、幸福なひとときを過ごしたかったのに。
それを振り切るように、秋也はわざと皮肉めいた声で囁いた。
「昨夜は悦かったか」
は、と玲の眼が大きく見開かれた。
知っているのだ、秋也は。
昨夜、僕が拓斗に抱かれたことを。
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