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第四章・40
「雨降って地固まる、というやつかね」
玲の甘い嬌声を薄いドアを挟んだ向こうで聞きながら、福田はカルテを丸めて頭をぽんぽんと叩いた。
どうやら、玲の方が一枚も二枚も上手のようだ。
「全く若いってのはいいね!」
だが、この三人なら年をとってもきっとこんな調子なのだろう。
病室を後に廊下を歩きながら、福田はくすくすと笑った。
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